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TVのチカラ

最近、自殺に関するニュースが異常に多い気がします。
イジメによる子供の自殺。履修不足の責任の重圧に負けての校長先生、担任教師の自殺・・・。

「自殺」に対しての肯定・否定の話は今日は置いといて、
マスコミによる報道について 一考。

ニュースには事実を正確に伝える義務があると思います。
情報過多の現代日本において、世界中の「今」が映し出されます。結果、戦争やテロもリアルな映像としてテレビという箱の中に映し出されます。そう、映画やドラマと同じ次元で。

実際に命を絶つ人は年間3万とも4万とも云われています。
しかし、それはほんの一握り。未遂の人、思い悩んでいる人は数え切れないほど・・・。
その人たちが今の自殺報道を見てどう思うか。
「私と同じイジメを受けている人が・・・」
「その程度だったらまだまし。私なんか・・・」
言葉・映像・文章の受け止め方は 人それぞれ。
ただ、そんな人たちの背中を押す結果になっているのではないかと考えます。
ニュースのキャスターが悲痛な表情を作って見せても何の意味も無い。

テレビの持つ影響力は計り知れない。
だからこそ、それに対するフォローが必要なのではないか。
自殺した子供の担任や学校の責任の追及をくり返したところで思いとどまらせる事にはならないでしょ。
「イジメの事実は無かった」「気がつかなかった」・・・

子供を失った親の悲しみ。
生きたくても生きられなかった人。
罪もなく殺された子供たち。
今でもドキュメンタリーとして扱う番組は ある。
だけど、それが当事者たちにうまく伝わっているのか。

「死んではいけません」とくり返すより、
「生きていればこんなに楽しい事、嬉しい事がいっぱいあるんだよ」って。どんな些細なことでも。少しでも心に残れば。

ドラえもんでもクレヨンしんちゃんでも、ホームドラマでもなんでもいいんです。子供にわかりやすく、例えば「あんな高校生になりたいな」と思わせるような・・・

俺たちの頃には確かにあった 気がする。
中学・高校・大学。「あんな青春を送りたい」って思わせるものが。金八っつあんに会いたかった。総理と一緒に海辺を走りたかった。三流大学でもテニスコートを作るところから始めたかった。

きっと、視聴率がとれないよね 今は。
だけど、なくしちゃいけないものが・・・忘れちゃいけない心があるんだよ。
RPGみたいにリセットボタンを押しても人間は生き返らないって、誰かが教えなきゃいけないんだよ。

自分もそうだった。
親の言うことより、先生の言うことより、テレビの主人公の言葉が記憶に残ってた。
今でも、腐ったミカンを見たら「松浦~! 加藤~!」って叫びながら護送車を追いかける先生と、中島みゆきの唄を思い出す・・・。

教育番組だけじゃない。
テレビには人間を・・・感情を育てる力があるってことをもう一度 考えてもらいたい。

by koji-okada5 | 2008-05-05 13:03 | 戯言